ビル管理の省力化
2)機械による管理A

 今度はモデルケースを設定して、機械によるビル管理システムについてみていきましょう。
 モデルケースとしては、システム設置ビルとコントロールセンターが遠く離れていて、その間を電話回線を通して結ぶ防犯防災の監視や操作のシステムを想定します。
 もちろんこの場合のシステムは、新宿の高層ビルなどのようにビルに集中防災センターを設置して、完全24時間管理システムをとっている場合は除外します。
 機械ビル管理システムを採用する場合、次の6点(T〜Y)を検討します。

(T)防犯・防火・設備情報の種類と数
 情報の種類は、大きく分けて防犯情報(出入管理を含む)・防火情報設備情報・(計測データは除く)の3つに分類できます。順を追って検討してみましょう。

@)防犯情報

  まず、ビルのオーナーとして防犯設備が必要でしょうか?
  割り切ってしまい、防犯はテナント個有の問題であると考えれば不必要となります。とは言っても、時代の流れとして機械警備付貸室が常識となっていますので、最初から導入する方が無難と考えられます。なお、防犯情報には確認情報と警報情報があります。
  防犯の確認情報については、各室の防犯のセット/解除を個別に監視するか、ビル全体を一括して監視するかの2通りの方法があります。個別監視のほうが優位と言えますが、それは例えば、特定のテナントの休日出勤の状況が常時把握されるなどの点です。
  警報情報とは、万一盗難などが発生した場合の時刻や場所(防犯区画)等の把握のことです。


A)防災情報
 
火災情報
 ビルには煙感知器・熱感知器などを設置し、万一火災が発生した場合にはセンサーが感知してビル内で警報を発しますので、その警報を移報器を使ってコントロールセンターにオンラインします。
水槽警報
 ビル内に供給された水が外部に排水されるまでの間にかかわる受水槽・高架水槽・汚水槽・雑排水槽・ポンプ等は自動制御されていますが、これら自動制御機器が故障すると、断水や水が溢れたりします。その場合の警報を移報器を使ってオンラインし、緊急事態を知らせます。
停電警報
 ビルの電気は6600Vの高圧で供給され、受変電設備によって100Vまたは200Vに変換されてビル内に供給されます。もし受変電設備が故障したら停電となり、様々な事故が予想されますが、その停電情報をオンラインします。
エレベーター
警報
 故障によって万一エレベーター内に人が閉じ込められた場合、カゴ内にインターホンが設置され外部に連絡できるようになっています。これにエレベーター会社と直接通話できる装置を付ければ最良なのですが、事故発生確率と通話装置導入費用を考慮すると必ずしも得策とは言えません。そこで、最低限エレベーター内の非常押しボタンが押された時にその信号をコントロールセンターにオンラインするようにします。

B)設備情報

  一口に設備情報と言っても、ビルには種々の設備機械があります。この中からどの設備情報を監視するか。また、オンラインした情報を受け取る側には果たして処理能力があるのかなどを良く検討する必要があります。
  一般的には、中小ビルの空調設備に限って言えば、個別空調式では水冷式の個別パッケージ用・冷却塔・冷温水ポンプ・ボイラーなどを、集中冷暖房方式ではこれに加えて主要機器の運転異常情報などをオンラインします。



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