人による管理
1)清掃業務


 ビル内の各部分は、汚れの程度がそれぞれ違い、これに応じて適切な作業が行われますが、清掃作業の回数も当然違ってきます。
 ある部分は毎回数回、ある部分は毎日1回、ある部分は毎週1回掃除すれば良いとか、年に1〜2回掃除すれば良いという部分もあります。
 毎日1回ないし数回行う清掃作業を”日常作業”といい、これに対して週1回、月1回というようにある間隔を置いておこなう作業を”定期作業”と言います。
 日常作業は、ビルの清掃作業の中で頻度(回数)が高く、それだけ重要度も高いため、毎日多くの労働力を注ぎこまなければなりません。一方、定期作業は回数こそ少ないのですが、怠ればそれだけビルの清潔度が低下し、建材の傷みが進みますので、予定をたてて確実に行わなくてはいけません。
 普通、日常作業には日常清掃、定期作業には定期清掃・窓ガラス清掃・ジュータンクリーニング・特別清掃などが考えられます。それぞれについてみていきましょう。

1)日常清掃
  (a)低所(手の届く範囲の壁面・柱など)の軽い清掃
  (b)床の手入れ
    (床掃き、ダストコントロール法による床のほこり取り、
     カーペットのごみ、ほこりの除去)
  (c)造作・家具のほこり取りとぞうきんがけ
  (d)紙くず・たばこの吸いがらなどの取り捨て
  (f)入口マットの泥払い(または洗浄)
  (g)ビル外廻りの掃き掃除
2)定期清掃
 この名称は、業界特有の言葉で、通常は床面がPタイル(プラスチック製)または石タイル等の表面の輝きと保護の目的でワックスを塗布することを指します。これは”床面の洗浄”、”床維持剤塗布および皮膜補修”、”古いワックスの除去(ハク離)”の作業から成っています。通常、月1〜2回の割合で実施します。
3)窓ガラス清掃
 窓ガラスは室内環境と密接な関係がありますから、相当の頻度でクリーニングしなければなりません。
 また、その他の部分も建材の保全とビルの美観の立場から、ある程度の清掃を行う必要があり、一定の間隔をおいて実施します。
4)ジュータンクリーニング
 最近、ビルの高級化に伴って徐々に床面がPタイルからジュータンへと変わってきています。ジュータンの維持は当然、日常作業でも行いますが、年2〜3回の割合で特殊洗剤を使用し、本格的なクリーニング作業をする必要があります。この作業は吸塵処理・濯ぎ処理・製毛処理・乾燥処理の4つの工程から成っています。
5)特別清掃業務および特殊清掃業務
 これらは、年1回から数年に1回の割合で行う項目で、代表的なものとしては下記のものがあげられる。
(a)特別作業
  ブラインド・照明器具・什器備品・換気孔・シャッター・館内壁面・屋上・エスカレーター等の清掃、カーテン・高所・天井等の除塵・除草・粗大または大量ゴミの処理、ジュータンのしみ抜き、静電気防止剤塗布、その他の特別作業(事務室等から除かれた特別室の清掃を含む)
(b)特殊作業
  窓枠サッシ、金属扉、金属柱、壁面等、厨房、特殊構造による全面照明(天井・壁面)、外壁、特殊仕上部分、展示品、カーリフトおよび床面、プール、看板、自動販売機、貸ホールの備品のセットおよび片付け、その他の特殊作業。


清掃費用のうち、大きなウェイトを含めるのが日常清掃です。
日常清掃費用を大きく左右するのは以下の通りです。
@ゴミ出しの時間 般的にはゴミ出し時間は早朝で、且つ曜日が限定されています。これにどうしても合わせて人の手配をしなければならない問題があるからです。ゴミ出しをテナントの自主管理にゆだねれば、この問題は解決されます。
Aトイレ掃除 トイレが共用部にあるのか専用室内にあるのか、又、この清掃が管理費負担なのか、別途テナント負担なのかによって大きく分かれます。又、一般的に女子と入れの清掃を男子作業員が行うことを嫌う傾向にあり、ここでも人選に制限があり、時間帯の締りも人の手配に影響します。
B専用室内清掃 一般的には、この費用はテナントの清掃仕様に応じて個別契約となりますが、管理費でまかなう場合があります。このとき、テナントの就業時間帯に行うか否かにより、人の手配に大きく影響します。


BACK←ビル管理・ビル経営
NEXT→人による管理A
      人による管理B
      人による管理C
      人による管理D

 トップヘ戻る